UTMF二晩目の夜

トレランをして、夜を徹して動き続ける場合は、当然夕方以降気温がどんどん下がっていくので、日が照っている時と同じ様な発汗状態を維持し続けてしまうと、疲れてしまって移動するペースが下がった時に当然体温が下がる、体温が下がると布に含まれていた空気の中の水分はどんどん結露して冷たくなっていく。

これは、きっと物理現象だから、汗冷えは今の技術では避けようが無いのでは無いだろうか。 

汗冷えを避けるには、(逆説的に考えると)

 ・汗を含んだ衣類を着替える(エイドで着替える、ザックへ予備を入れるておく)
 ・汗冷えしない程度の運動に抑えて維持( 私には出来そうに無いが、冷えないスピードで走り続ける )
 ・汗冷えしない様に日没後はダウンジャケットを着込む

などのいずれか、あるいは、全部を行うかが必要かも。

昨年ハセツネに参加したときは、迂闊にもまだ体力が十分有るときに、月夜見駐車場で座って休憩して体が冷えてしまった。
その時は、駐車場の後下りからだったのと、ビニールポンチョを羽織る事で若干放熱が防げて、たまたま適度な体温になって気持ち良くゴールする事が出来た。ハセツネは、過酷とは言っても、71.5kmで、月夜見で少し体が冷えても、そこからの距離は短くは無いが極端に長いわけでは無いと昨年の私は感じた。

そうそう、忘れてはいけない失敗がもう一つ。
昨年、おんたけウルトラに出場した時に、ナイトスタートで、序盤好調に走り始めるも、序盤から激しく下痢に襲われて完全に気持ちが萎えて歩き始めたのだった。 その時、お腹が冷えただけでなく、7月末の夜の山の中、標高は1000m少々といったところだったのだろうと思うが、星が降って来そうなぐらい綺麗だった。 星が降って来そうなぐらい綺麗だということは、十二分に放射冷却していて、とっても寒いという事です。 とにかく、止まると寒い。 走ると下痢。しょうがないので、とりあえずザックに入れておいたウェアは全部着て、ひたすら歩き続けた。第一関門には余裕で到着したが、そこでリタイヤ。エイドにはキューリの塩漬け、パワーバー、水、スポドリ
(さらに、判断ミスしたのは、リタイヤを決めた時に、手前の小エイドに戻るのではなく、第一関門まで歩き続けた事。小エイドに戻るのは数kmだったはず、第一関門まで20数km夜寒く体調不良の状態で歩き続けてしまった事が、たまたま大事には至らなかったが重大な判断ミス。 リタイヤすると決めたら、一番近いエスケープルートに向かうべきだった。 )


UTMFは、5月20日15時スタート、制限時間48時間。ということは、殆どの参加者は、二晩目も山の中ですごす事になる。

一晩目の夜は、ハセツネや、100kmのウルトラトレイルで経験している人も、それなりにいると思う。

でも、二晩目の夜、それも100km以上のトレイルを移動し続けた後、疲れ果ててからの二晩目の夜の山は相当きつく、そのうえ5月末だし相当寒いものと想定すべきでは無いだろうか。二晩目の山へ入る前のエイドでは、ご飯もの等の長時間体温を高く維持してくれる食べ物をちゃんと食べるとともに、汗冷えしそうな衣類は全部着替えて、体調・ペースに応じて山用のダウンを最初から着込んでリスタートすることも最初から想定しておくべきでは無いだろうか。

極論すると、 一晩目はトレラン、二晩目はほぼ登山 となってしまうのでは無かろうか。(私の場合)

昨日、今日、色々考えて、そんな気がして来ました。 色々、考えておくべき事、準備しておくべき事が色々有りそう。