2009年 OSJ新城トレイルレース 32km
<2009年4月5日に記載>
愛知県新城(しんしろ)市、愛知・県民の森
愛知・県民の森ホームページ
http://www6.ocn.ne.jp/%7Ekenmin/
コース図一部( 宇連山以降を含まない )
http://www6.ocn.ne.jp/%7Ekenmin/haikinngu.pdf
とその周辺がコースとなる、『 OSJ新城トレイルレース 』 に参加した。
OSJ新城トレイルレース 32kmコース(昨年結果の累積標高表示1820m)
参加者 32km 587名エントリー(11km 515名)
スタート 32km 8時 (11km 8時10分)
http://www.powersports.co.jp/osjtrail/09_shinshirotrail/index.htm
- A: モリトピア愛知 スタート・ゴール
- B: 明治記念100年公園(2.3km地点)
- C: 木和田林道(3.4km地点)
- D: キャンプ場(6.3km地点)
- E: しゃくなげ白生地(7.9km地点)
- F: 東尾根展望台(9.6km地点)
- G: 亀石の滝(13km地点)
- H: 北尾根コース(16.6km)
- I: 宇連山分岐点(17.7km)
- J: 宇連山山頂コース(17.7km)
- K: 棚山迂回路(23.3km)
- L: 南尾根展望台(30.5km)
32km:A→B→C→D→E→F→B→G→H→I→J→K→I→L→A
11km:A→B→C→D→A
途中、何度もリタイヤせねばと感じる場面が有ったが、コース後半ではリタイヤしても運営の方々のサポートを得てゴール方面まで歩いて降りていくしか無いということで、結果的に後半歩き続けて、偶然最後だけ復活して走ってゴールする事は出来た。 レースとしては完璧に失敗であったが、痛い目にあって、失敗から学び、その同じ失敗を二度としないようにするしか無いのだろう。失敗レースだったため、コースが客観的にどうであったかは評価出来ない。
ただ、たまたま宿が同じだった60歳代の方は( 後述 )、ここ何十年か、月に2回ペースで、マラソン、ウルトラに参加されていて関西のトレイルレースも何回か参加されているそうだが、比較にならないきつさだと仰っていた。
なので、マラソンには何度も出場されていて、ウルトラも何度も経験されているが、トレイルは未経験という方は、OSJの新城トレイルレースに初めてのトレイルレースに参加されるという方は、平地では普段ウルトラをしているから32kmは全然大丈夫という方でも、是非11kmの分に参加される事をお奨めしたいと思います。 気象条件や、日照の状況、体調によっても大分違うかとは思いますが。
* * *
スタート前の雰囲気。
厳しいレースだからか、穏やかな雰囲気で、プァ〜〜〜〜というラッパ(?)の音でレースが始まる。
森トピア愛知をスタートすると、私が並んでいたまんなか辺の人々は、最初の林道の細かい砂利道をキロ5分ぐらいでトレイルの入り口まで走っていった。速い人は、ここら辺で前の方に並んで、トレイルに入るまでをダッシュするらしいが、私はそういう事をするとすぐに足が攣るので、周りの流れに任せて歩みを進めた。
林道直後の、つづら折りのトレイルの登りに入る前から、橋を渡る前から、すぐに渋滞となって前に進めなくなる。
このような調子で、最初の坂をのんびりのんびり上っていく。 少し経つと、8時10分スタートの11kmコースのトップの人々が高速で通過する姿がつづら折の上から見えた。。。
多分、C地点の、木和田林道3.4km付近までずっとつらなっていて、その下り辺りから少しばらけ始めたと思う。
D地点のキャンプ場、E地点のしゃくなげ白生地(7.9km)、F地点 東尾根展望台(9.6km)までは比較的ゆっくり、周りの流れに合わせて走っていった。途中で、少し速いが、その時は無理は無いなと感じられるペースの人が前に進んで行くので、その人に着いていくことにした。( その人は、レースの最後の最後で抜いたので、ご本人としてもオーバーペースだったのだと思う。)
B地点の明治100年公園(12.1km)まで緩やかなつづら折りを下っていって、G地点 亀石の滝(13km)〜 H地点 北尾根コース(16.6km)までの急な坂をひたすら登る。
最初のエイドで、確か水分を補給した。ちょっと、飲むペースが速かったかも知れない。
確か、H地点付近からだったと思うが、足裏の痛みが生じ始めた。その時はまだ大した事は無かったし、急な登りだったので、太腿 膝の上を両手で手押ししつつ乗り込む様な感じで体重移動し、前の人について登っていった。
エイドは、3箇所と説明に書いて有ったが、
一つ目がB地点に有った気がする。。。
その後のエイドは、I地点 宇連山分岐点。
その後のエイドは、J地点 宇連山 〜 K地点 の中間辺り
※車があった。屋根のある休憩場所有り。
帰りのI地点 宇連山分岐点
I地点の宇連山分岐点にエイドがあって、水を飲んで宇連山山頂コースを登っていった。
幸運な事に、このI地点からJ地点へ登っていく所で、トップ五位の選手と、二位六位の渡辺千春選手、三番手の選手が走り下っていく姿を見ることが出来た。
※2009/04/09 OSJのページに、新城のリザルトが掲載されたので修正。
http://www.powersports.co.jp/osjtrail/09_shinshirotrail/m_32km.htm
本当に走っているよ! という感じで、端に避けてボケッと眺めていると、渡辺選手が、『ファイト』と声を掛けつつ高速で下っていかれた。渡辺選手は、確か私と同い年の筈。やっぱり、目の当りにすると化けもんだなぁと感じた。 もともとの身体的能力に加えて、弛まぬ鍛錬の賜物なのでしょうから、そういう表現は不謹慎かも知れませんが。
戻りの時は宇連山分岐点が26.9km地点。
渡辺選手は残り5.1km
その時点までの経過 約3時間10分
⇒仮にづっと下り基調なので、キロ6と仮定すると、30分。
アップダウンがあって、キロ8分と仮定すると、40分。いずれにしても、渡辺選手は4時間を切るタイムだったのではないだろうか。。。
※2009/04/09追記 実際に4時間を11秒切る記録だったようです。
興味が無かったので、今回はタイムを見てこなかったので、リザルトが公開されるまで分からない。。。
宇連山分岐点17.7km地点では、すでにかなり足が痛くなっていた。 確か、この辺りで靴紐を締めなおして履きなおしたりした。
そこから、宇連山山頂への急な登りも、太腿 膝の上を両手で手押ししつつ登り続けた。
宇連山山頂929m。 他の、周りが高原地帯となっている付近と異なるのは、スタートが134mなので、ほぼ800m十分に登ることとなっている。
私の場合、昨年秋〜冬前まで登っていた山は、スタートが800mで、稜線が1000m〜1300m弱の山々だったので、自分の普段の感覚からするとひと山登り終えるところがまだ中腹の北尾根コース辺りなので、そこからさらに宇連山山頂まで登りきるのが、普段の無意識的な感覚からすると2倍登って頂上に到達したような感じがしていました。 普段から、もっと大きな標高差を登っている人にはそんな感じは無いかも知れません。
メチャメチャ急な坂を、ひたすら、太腿を、両手で手押しし続けて、やっとの思いで辿り着いたと言う感じ。私と同じぐらいの人は、同じようにきつく感じていたため、水分補給、補給食の摂取を行った。 トレイルランニングだから、走れば良いでは無いかと言われると思うが、休んで、補給食を採って、写真でも撮って気分転換しないと前に進めないという感じ。
宇連山山頂を過ぎて、下って行き、K地点(23.3km) 棚山迂回路の手前にエイドが有った。その地点では、両足の足裏の外側付近が痛くなり、ほとんど走る事は出来ず、早歩きぐらいの感じとなっていた。
このエイドで、少し休んで、靴を一旦脱いで、以下の修正を行った。
- 土踏まず付近に非伸縮性テープを巻いてみた。
- 踵に入れてあったパッドを試しに外してみた。
このエイドから、ゴールまで、約9km。一旦登りは有るが、全体として下り基調だとのこと。そう聞いて、何も足に問題の無い前提の様に話を聞いてしまった。 だが、その地点から戻りのルートは、宇連山分岐点までの登りを含んでいて、かなり急な登りが続く。
棚山迂回路の先を進んでいると、同じ宿に泊まっていた60代の月2回ペースでマラソンをこなして来た男性と会った。私が、エイドで休み、足の調子が復活しないかと様子を見ているうちに私より先に進み、足が攣って伸ばしている所だった。
水分も切れていて、塩分も持っていないとの事だったので、私のミネラル塩を少し舐めてもらい、ミネラルウォーターを飲んでもらうと、少し復活したようで先に進んで行った。 私は、そこから2時間以上、更に足裏の痛みが強くなっていったため、レース中に再会することは無かった。
帰りの駅で、その男性と再び会って話していたら、その後も再度体調が悪くなって、目の前が暗くなって別な人に再度水分を貰って補給して、真直ぐ歩けなくなったので、しばらくトレイルの脇に横たわって少し寝たらしい。しばらく経つと回復されて、再び進み、なんとかゴールはされたとのこと。
毎月2回のマラソンを、何十年もこなしてきて、ウルトラの経験も有る男性がそうなってしまったのですから、新城のコースはそういうコースだと言う事だと捉えるしか無いと思います。
しばらく行くと、戻りの宇連山分岐点手前の登りで、坂の下の方(進行方向と反対)を見て、座っている青年が一人いた。その若者は、その2km手前ぐらいから、私の前方に見えていた。やっと、両足引きづりながら歩いている程度の私の前方に見えていたということは、相当ペースが悪いということで、話を聞くと、目の前がくらくらして進めなくなったという。持っているのが、ジェル系のものと、水分だけとの事で、パワーバーを一本渡して、ミネラル塩を残り少ない袋ごと渡して摂取してもらった。少し先にエイドが有るので、エイドに向って歩いて向った。その青年は、私が次のエイドで休んでいる間に私より先に進んで、二度と会うことは無かった。
棚山分岐点に下る手前の見晴らしの良い場所で写真を♪
なぜ、ここで写真を撮ったかというと、見晴らしが良くいい感じなのは勿論だが、両足が痛くて前に進みにくく、後ろから来る人が自然とパス出来る様に♪
エイドに何とか辿り着いて、水分を少し貰って、リタイヤしようかと考えてるんですが、ここからだと歩いて下るしか無いんですよねと、エイドの若者と話をすると、少し休んでマッサージでもされると良いのでは?と言われて、さっきもマッサージしたけど、変わらなかったんですよねと言いつつ、休んで靴を脱いで、試しに
- スターアップのテーピングを外した。
- 踵に入れてあったパッドは、再度入れてみた。
を行った。
直後には、何も変化は無かったが、エイドを出て30分ぐらい経った頃から、足裏の痛みが皆無となって、普通に走れる様になった。
宇連山分岐点26.5kmを過ぎて、そこからの下りの途中から痛みが皆無となって、今回はここまでほとんど途中歩いてきたので、筋肉疲労は残念ながら皆無なため、普段の近くの山のトレラン練習さながらに気持ち良く走れる様になった。
あと、残り5km弱になってから。ほぼ自分の実力最大の速度で、緩やかなアップダウンを走り、最後の下りのつづら折をダッシュした。全員一旦抜かれて行った10人ぐらいの人々を、すいませんすいませんと言いながら、自身は気持ち良く。
最後の最後、ゴール通過前では、一瞬迷ったが、もう一人若者を抜いてなんとかゴールに走り抜ける事が出来た。
ゴールについてすぐ、着替えの場所に行き着替え、なんとなしにテーピングを全部外した。
最後まで、足につけていたのはこのテーピングのみ。
最初から着けるのだったら、多分伸縮性のテープを、下面だけつけるのが良いのかも知れない。
これ以外には、膝の内側・外側に、靭帯を補強するためのテーピングを行っていた。(それの効果は良く分からない)
実は、このテーピングを外して、靴を履き替えて帰途に着いたところ、足裏の痛みが復活してしまった。
靴は、adizero XTの2009年モデルから、2008年モデルに履き替えただけ。靴の違いは、2009年モデルの靴には、追加で土踏まずをサポートするパッド、踵のパッドを入れていたこと。
後日経過を書くが、レース後の数日間、足裏の痛みが継続していた。なので、なんらかのダメージが生じてしまい、非伸縮テープで固定することでそれがサポートされて、それを外すと元に戻ってしまって、一部痛みが再発してしまったのだと思う。数日後には痛みは無くなったので、具体的に何らかの靭帯や筋を痛めてしまったのでは無いと思うが、良く分からなかった。
今回のレースは、タイム的には良い結果では無いので、わざわざそんなグラフを晒さなくても良いのでは無いかと、可愛そうに思われるかもしれないが、私の体力・実力の通りだし、これを出さないとなんとなく嘘っぽくなるし、自分自身への戒めを込めて♪
横軸時間のグラフの通り、7時間40分少々、距離は32kmのゴールまで辿り着いたが20kmとなってしまている。
これは、途中何度も休んだり、半歩づつ歩くような状況となってしまったため、Polar RS800SDが、正常なデータ収集を出来なかったのでは無いかと思う。走ってなかったので仕方ない。
【 2009/4/9追記 】 キャノントレーディングの方に伺ったところ、GPSセンサーはオートパワーオフの機能が有って、15分間の間、衛星の電波を受信できないか あるいは 位置が変わらない場合はオートパワーオフとなるとのこと。そのため、それに気づかずに、GPSセンサーがオートパワーオフになったまま、最後休んだ後も移動し続けてしまったため横軸距離のグラフが変になってしまったのでした。
GPSセンサのマニュアル P2下段には、
The power switches off automatically if the sensor cannot locate satellite signals or the sensor location does not change for 15 minutes.
と明記されている。
データ採取は途中で途切れた様だが、背景の山の高度のグラフはレースの高低図イメージと同じになっているので、レースのコースを確実にこの時間で移動したことは確かです。
<横軸時間のグラフ>
<横軸距離のグラフ(
異常なグラフGPSがオートパワーオフになったのに気づかず。)>
ここで、Polarでは上昇3055mという積算の数字が出ているが、これは計算ミスか、なんらかの誤差の積算が生じたのでは無いかと思う。試しに、Polarのグラフの主なピークと谷の数字をピックアップして、エクセルでグラフを書きつつ積算すると以下になる。
※こちらの方が、昨年リザルトの累積標高の数字に近いので正しいのだと思う。
からだカルテの歩数計による歩数分布は以下の通り。
これでは良く分からないので、ほぼレース中の部分のグラフの歩数合計は以下。
ここで目立つのは、合計歩数が55000歩程となっている。通常の一歩が1mほどとして、トレイルなので一歩0.8mで換算すると、45km相当となる。通常だと、45km相当の移動に相当する歩数なのに、今回32kmのコースでそうなってしまったのは、いかに足裏の痛みで歩幅が小さくなってしまったかが現れていると思う。
レース中のダメージは以下の通り。
以前は、筋肉痛の経過と、インナーマッスルを使えるようにならないかと思ってまとめたのだったが、今回はほとんど走れていないので、筋肉疲労は、32kmの山道を移動した割には殆ど皆無といった状況だった。
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