『Trail run for the fit! 鏑木毅トレイルランニングセミナー』


『Trail run for the fit! 鏑木毅トレイルランニングセミナー』と題されて、セミナーが行われた。
 2009年1月24日(土)13時〜15時30分
http://www.courant-marin.jp/cm_coastal_running.html


最初の説明は、PCで、昨年、佐藤浩巳選手の講習を受けた時とほぼ同じNorthFaceが作った様子のプレゼンを使っての説明に加えて、鏑木毅(かぶら つよし)選手が最近出られたレース、お奨めのレース、と言った内容の説明だった。


基本的な説明の後、近くの丘まで軽く走って行き、ランニングテクニックの説明がなされた。


【下りの走り方 説明、動画】



『なるべく肩の力を抜いて、倒れるような形で、重心をなるべく前に、・・・、おそらく下りは、体を落としていく、落下させていく。落下させているところに、足を ポンポンポンポン と着いていく。』( あまりにスムーズな走りを目の当たりにして、参加者から驚きの笑いが起こる。 )

 ※今見ていて、今頃気づいたのですが、足音がしないですねぇ!!! (2009/04/28)


『その際、ポイントになるのが足を置く場所なんですよね。・・・ もちろん、こういった 浮石ですね。こういったところに足を置くのはNGなんですよ。基本的に。あと、落ち葉、落ち葉の落ち込み、これは多分、これくらいだったら分からないんですけど、深くなってくるとこの下に、例えばこういう岩が隠れてくると、無造作に置いたステップで いきなり捻挫してしまう というのがよくあるケースなので、下が良く明瞭じゃないところには 足を置かない。。。』

  


『青く苔むしたところは滑りやすいので、こういったところはなるべく(足を)置かないように。じゃぁどこに置くんだっていう感じのところも有るんですけど、必ず良い場所っていうのは有りますので。。。逆に、良い場所を選びすぎて、ステップがこんな風に(ジグザグに)なるのも駄目なんですね。適度に、自分の置けるステップの中で、即座に良い所を選びながら下っていく。』


【登りの走り方 説明、動画】


『ロードレースになれている方は、無造作に、普通に、こうね、もちろん力があればこういう走り方が出来れば、そりゃもぉベストなんですけど、トレイルランニングの走り方のポイントは、もぉあのぉ、なるべく足を蹴るんじゃなくて、置くような感じですよね。置くような感じで、なるべく小股ですよね。なるべく小股で、小股で・・・』

  

『なるべく足を曲げないような感じで・・・。こういう感じ、イメージですると。( わざわざ極端な感じにされて )』

【 下りの走り方 目線、予測しながらの走り 】

『下りは、常に予測しながら走るのが重要。。。』

  

『下りの目線です、目線。下りの目線は二つの目っていうのを常にを意識して欲しいんですね。一つは、遠目と近目っていう風に呼んでるんですけども。あのぉ初心者の方って言うのはどうしてもやっぱり、自分の常に二歩三歩しか見えて無いんです。そうすると、どうしてもあのぉ、・・・ スピードが上がんないんです。で、速く走るためのコツは、それは初心者の方もいずれはそうぃうのを意識して欲しいんですけれども。いまのは近目っていうんですけど、遠目って言うのは、えぇ、こう来ますよねぇ、きたときにぃ、下ってくる時に、あのぉ、・・・、(風で聞こえず。。。) 先のラインがやや蛇行して行きますよねぇ、ラインを頭に入れながら、。。。 一瞬のうちに遠目、遠くを意識する、近くを意識する。また、あそこの先まで行ったら、遠くを意識する、近くを意識する。目線の意識というものを常に持ってもらいながら、下るとですね、格段にスピードが違ってくる。・・・ 下りっていうのは、やっぱり何が難しいって言うかと言うと、下っててやっぱりその先が見えなくなった時の怖さって言うのが有るんですね。ある程度走り込んで、これはトップレベルの話になってくるんですが、感覚的に地形の形態っていうものが分かるんですよね。 地形の微妙な変化とか、するとあの先は落ち込みだろうとか、そのまま行ってるだろうとか、なんとなく植生のこの関係とか感じとかで分かるので、そうするとですねそのまま見えなくても減速せずに走っていける。そういう様な事も、レベルが高くなってくるとある。 』

【荷重の掛け方】
『速いランナーと遅いランナーの違いなんですけどもぉ。遅いランナーというのは、下り遅いランナーというのは、えぇー例えば荷重の掛け方。10、10、10、10・・・ 対して、速いランナー、下りが得意なランナーというのは、例えばここは7、10、3、10、7。あのぉ、荷重の掛け方って言う物を微妙に変えているんですねぇ。だから、例えばこのぉ、えぇ、ちょっと危ないような浮石が、本当は浮石(に足を)をおいちゃいけないんですが、浮石にしか置けないところで浮石に置いた瞬間に、あやばいって言う、ここで10掛けて転倒するのでは無くて、ここはもぉ5位の力で(止めておいて?)パンっと! なんて言うんですかねぇ、グゥって踏ん張るんじゃなくて、ご、5位の力でいきながら、この安定した所で10を掛けて、それでまた、5とか7とかですねぇ、その足の、足場の感覚によって、荷重の掛け方を変えていくんですねぇ。これが出来る様になると、もぉ格段にスピードが違ってくるんです。ただ、今話してることっていうのは、ただ、皆さんはすぐにやれって言ってもすぐに出来無いんで、これはあの、鏑木があの時あぁいう事を言ったていぅのを常に頭に入れて頂いて、普段のトレイルやレースの時に、それをまぁ頭でフィードバックさせながらやることで徐々についてくるっていう物なんでぇ、その辺はねあの是非普段の中でこぉ頭に入れて頂いてやって頂ければ確実に強くなれる速くなれる。。。。』



短時間ではあったが、メチャクチャレベルの高い内容を、克明・親切に説明頂けた。 素晴らしい♪ 正直、私には、何年掛かっても体得出来そうに無いテクニックばかりだが、こうぃぅ説明を聞けるのはとても楽しいもんだなぁと思う。 ぁ、さすがに、マルコオルモ選手の走りの実演を頼むような暇は無かったぁ。。。


※レース中の動画は『・大会出場中の映像、写真、記事、記録など、テレビ・新聞・インターネットなどへの掲載権、肖像権は主催者に属します。』とWeb上に明記されているが、講習会はどうなのか分からないが、主催者側からNGと通告されなければ、アップしても良いのでは無いかなと思ってアップして見た。


そして、戻ってきて、質問コーナー。その質問の中で印象的だったのが、選手といえど、普段は公務員とう仕事をなさっていて、レースに関しては、用具や、補給食他の現物支給的なサポートはなされているが、現金支給は無いということ! 昨年末の、アメリカで行われたレースの様に、レース賞金があるものを除いては金銭的な事が何も無いというのも、改めて驚きという感じ。。。

 ★ 下りの走りが苦手な場合の簡単な改善策 ★

 これらは自然なままで比較的平坦な場合の走り方ですが、
 私の場合は、木段や、段差の大きな落ち込みが続く場合
 膝が痛くなって走れなくなることが多かったです。

 今年の春に、ダイトレに出たときに、以下の走り方を
 すると自分の場合は、膝が痛くならないことが分かって
 この走り方を以後活用しています。

 勝手に名前をつけています。

  両足時間差着地走法

  http://d.hatena.ne.jp/jun-sky/20090412/1244271340