天気が微妙だったのでどうかなぁと思いつつ、朝7時過ぎに家を出て、9時前から登り始める事にした。上り始める時は晴れていたので、雨合羽は持たずに、NorthFaceの防水のフード付きジャケットをザックに詰め、先日入手したストックをGregoryのReactorに固定して、水分はハイドレーションパック2リッターに満タン詰め、若干の食料を詰め、靴は今一番フィットするNewBalanceのMT1110JGを履き、NorthFaceのトレッキングタイツを履き、手には指が出るグローブをはめて上り始めた。
 
 ※前回高原に行って、15km、三つの峰を縦走し、戻ってくる
  ルートでしたが、ハイドレーションパックに1リッターしか
  入れず、途中晴れて喉が渇いて大変でしたので、水分は多めに
  しないとと反省したため。そんな状態で完全に晴れ渡って
  しまうと、熱中症になってしまうか、脱水症状になって
  ぶっ倒れてしまうと思います。

 ※NewBalanceのMT1110JGは、履き心地は、
  私の足にピッタリフィットしているが、GORE−TEXの靴は
  表面からの水は弾いても、足が濡れて水が滴り、靴下を伝って
  入ってくる水分は防ぎようが有りません。靴の中敷きは洗濯物と
  一緒に洗ってしまっていますが、靴の中はなかなか乾きにくく、
  日差しに当てないと靴底が臭いっぽくなって来るので要注意
  だと思います。

  濡れる事が分かりきっている場合は、通気性が高い靴が良いのかも。
  『How To トレイルランニング』のP44の写真を見ると、靴の
  ソールの横に穴が開いている(?)NorthFaceの靴が載っている。
  市販はされているのか不明だが、靴の中の水を抜く機構なのかも。

しばらく走って登ったが、登山者の方をパスしつつ、すれ違いながら『晴れて良かったですねぇ』などと登っているうちに、この日の登りは途中で走り続けるのを何となしに止めてしまった。鬱蒼とした、深いブナの原生林の中に、聴こえるのは遠くの鳥の声だけ。大気はしっとりしていて、日差しは木々の下で木漏れ日程度。ひっそりとしていて、涼しく、心地良い♪

 


途中までの上り坂は、今考えて見ると比較的緩やかな坂で、所々木の根が張っていたりはするが、全体的にブナの林が多く、表土も比較的柔らかく、別につるつる滑るでもなく登りやすい感じだった。この山は、どうも、神話の時代から人々が拓いて来た山の様で歴史があり、かつ、登山者の方も多いため、登山道は大部分2mぐらいで広くて良く整備され、狭い笹原が覆いかぶさって登山道のど真ん中に蛇のねぐらが有ったり、スズメバチが攻撃的な羽音を立てている様な事が無く、快適な登山道でした。 今回は、ほぼ普通の登山ぽい感じでしたが、トレイルランニングという新しい取組みを行うには、それ専用のコースでも無い限り、昔から登山者の方々が整備し守ってきた山を有りがたく通させてもらうしか無いので何時も感謝の気持ちを抱きつつ取組まねばと思います。

しばらく、ブナの林の中を進むと、登山道の脇に巨岩がゴロンゴロンと配置されている。自然の造形なのか、昔の人々が配置したのかは不明。

1200m少しの山頂には、神話時代の陵墓が有ったはずなのだが登山の人々をパスしていると通り過ぎてしまった。

そして、少し下り坂を下りて行った。ブナの林のなか、雰囲気の有る巨岩があった。

手前から。

通り過ぎて、振り返って見たら。

写真で見ると、一見急斜面にも見えるが実際はそうでも無く、足元の登山道は、木の葉が少し積もってフカフカになっていて、足裏にも心地良い♪


そして、二つ目の峰を登った。真直ぐに登る道は無く、何度も何度もジクザグに切り返しながらの道が1300m弱の山頂まで続いていた。この山頂は狭く、見晴らしも良くは無かったので、少し下りて笹の尾根と地図に書かれている場所に上った。高山植物の草花が多く、あたりが広く見渡せ快適なので、軽く腹ごしらえをすることにした。道の脇の草の上に座って、梨を食べていると、登山者の方から、『今日はどうなるんですかねぇ』と尋ねられたので、あまり良く分からなかったので『どうなんですかねぇ、自分が来ると何時も雨が降るんですよねぇ』等と話していると、その登山者の人がまだ視界にいる間に、ポツリポツリと雨が軽めに降り出した。。。 余計なことを思いつきで言うんじゃなかった。。。と思いつつ、NorthFaceの防水ジャケットをはおり、まずは歩き始めた。

再び、1300m弱の山頂に登り始め、登山者の人々をパスして見えなくなった辺りから、こっそり走り始めることにした。雨は、しとしと降っているが、ブナの木々が受けた後、細かいしずくが落ちてくるだけなので、気持ちが良い。あまり降りが強くならないので、途中から防水ジャケットをザックにしまってしまった。たしか、2km程戻った所にブナの原生林を抜ける道が有る筈だったなぁと思いつつ、勘違いして3km戻ってから別なルートからブナの純林への道に入っていった。

しばらく、平坦な道と、軽い下り坂が続いていたので、下りを快適にランニング♪ なんと、まぁ、ブナの林の快適で走りやすいこと。ブナの木々が、山に降った雨水を大量に蓄えてくれているためか、辺りはしっとりとして、少し霧がかかっている様な感じ。 足元は、所々根が張っているが、これもトレーニングになるなぁと思いつつフカフカな道を軽く走り続けた。

2km程下りを快適にランニングし続けた後、なぜか突然滑って転ぶ様になり出した。地表に黒い土が出ている。少し粘土質で滑りやすい。2回位転んでいるうちに、姿勢が後傾になっているのを修正せねばとやっと気づき修正。なんで急にスッテンコロリン転び始めたのかというと、粘土質で滑りやすいから。なんで急に粘土質の表土が出ているかというと、生えている木が違うから(?)。どうも人が植林したっぽい雰囲気(?)の林になっていたのです。自分は、木の種類の知識がまだ無いので、杉かと思っていたら、地図には桧と書かれている。 元々ブナの原生林だったところを、林業のために原生と異なる桧を植えたから、表土が痩せて粘土質の土が出てきているのだとしたら、人間の行いが余りに無分別で残念。

しばらく走って、林を抜けるとスタート地点に近づいてきた。登山者の人が見えたので、挨拶しつつパスして、視界から届かない付近から走り出して駐車場に戻って帰途に着いた。

今回は、一部写真を撮ったときに記録をスタートし忘れたぶぶんが有ったが、2時間39分、16.3km、平均速度6.1km/Hr最大心拍数は160bpm、平均132bpmと低め。最大心拍数数値は178bpmだったが、これはベルトのずれを直した時のものか?これを全長ランニング出来るようになるのは、何ヶ月、何年かかる事だろう♪


今回の山は、登山としても登りやすく、ブナの純林がとても心地良く、斜度もそれ程急では無いので定期的に通って見ようと思う。