ダイエット、ランニング、トレイルランニング

ただ、一つ注意しなければならないのは、私がこのブログを自分の快適な体を維持する、ダイエットを主目的として続けているのですが、ダイエットにトレイルランニングが最適と言いたいのでは勿論有りません。

一昨年、私が88kgだったときには、走ることは勿論、階段を二階に上がるだけで息切れ気味でした。その後、ひたすら毎日歩き続け、トータル3000km近く歩いて、私のほぼベストに近いと思われる体重に到達してから、さらに、楽しみと、元々運動好きだった自分の欲求を満たすために、トレイルランニングに挑戦し始めたのです。

一番問題なのは、時間が有るかどうかですが、メタボな肉体の状態になってしまった場合、一番効果が有るのは、毎日快適に早歩きをすることだと思います。メタボな状態で、走りたいと願う事は、自分の肉体、細胞一つ一つが望んでいるのではなく、自分の心の中のエゴから発せられている筈。足も、腰も、心臓も、肺も、身体全体が悲鳴を上げている様な状態を無視して、若い頃走っていた筈だから走れるはずだと思うことはとても危険だと思います。

そして、メタボになってしまっても何も諦める事は無く、メタボな状態は自分本来の姿と異なる仮の姿なのです。その仮の姿、あたかも昔の自分と異なる、別な人間の着グルミを着てしまった様な身体は、自分自身が望んでいる状態で無いのとともに、自分自身の細胞一粒一粒もそれの解消を望んでいる筈なのです。

人それぞれのペースで、無理無く過剰な体脂肪を燃焼していき、自分自身で心底快適な状態と感じられ、走るのに適切な体調・体力になってから、メタボ解消後の楽しみ、さらなる健康向上の一アイテムとして、ランニング、さらにはトレイルランニングを、無理なく活用して行く事が理想だと思います。

【 参 考 】

上記では、トレイルランニングの参考書籍を挙げましたが、昨年春にベストな体重を達成し、今年になってとても参考になると感じているのが、日野原重明先生(聖路加国際病院理事長・名誉院長)の以下の書籍です。

  • 『ササッとわかる「長生き人生」の優先順位』

今年98歳になられて、現役医師でおられ、極めて健康で、書籍は500冊にもなる。膨大な書籍の中には他にも有るのかと思います。この本は、簡潔・明快に書かれていて、語られる言葉の一つ一つに優しさを感じます。

私の場合は、平成4年〜平成19年までで64kg〜88kgまで増えてしまいました。そこから、とにかく毎日歩いて3000km(歩数計の一歩を0.8mで換算)、食事を見直し、平成19年7月〜平成20年3月で62kgまで絞り、現在は64kg前後で維持しています。私は、普段ボケッとしている感じの人間ですが、本質的にはどうも短気なのと、元々小1からサッカーをしていたこと、血圧には問題が無かったことも有って短期間で効果は出ました。

ただ、それは私の例で有って、最適な体重回復ペースを、月2kgにするのか、1kg、500gにするのかは、人それぞれで快適なペースは異なると思います。

なので、ランニングや、トレイルランニングに挑戦して見たいと思う場合は、私の様に短気に1年計画で無く、2年、3年、5年…10年、と自分の現在の状況から、快適なペースはどれぐらいなのか、2〜3ヶ月ぐらい様子を見てから計画を練り直すべきと思います。5年、10年と、そんな気長な事を言って、何歳になると思っているんだと言われるかもしれません。

ただ、レベルは違いますが、現在トレイルランニングで活躍されている、鏑木毅選手は40歳、田中正人選手・渡辺千春選手は41歳と、私と同世代の人々です。さらに、ツールドモンブランという166kmのウルトラトレイルレースの2006年、2007年覇者のイタリア人マルコ・オルモ選手は今年60歳だそうです。だから、レベルは勿論違っても、それぐらいの年齢まではレベルアップしつづける可能性は有るし、十分楽しみ続けられる可能性は高いのだと思います。


ですから、健康回復がメインのフェーズの場合は、日野原先生の優しい語り口で分かりやすい書籍等を参考にしつつ計画し、先ずは近くを1kmとか、ゆったりと快適に歩くことから始めるのが第一だと思います。ランニング、トレイルランニング等の負荷が大きいスポーツは、後の楽しみに取って置くとして。