先週25km付近で、足裏が痛くなり、膝下の外側の部分が痛くなって、いや、そう言えば確か、踵の後ろの部分も痛くなっていた。

そして、先日の土曜日の時は、足裏は痛くなくなり、膝下の外側の部分は微かに違和感は生じたが痛くは無く、ただ、踵の後ろの部分の痛みが走り終えてから強く感じられた。

以前に読んでいた『小山裕史のウォーキング革命』のPP100−104に、『踵の末端を地面や、床に強く当てて歩く事を繰り返せば、この部分や、アキレス腱の下部が付着している部位(踵骨隆起粗面と呼びます)の受けるダメージは計り知れません』と記されている。また、本来は、『踵骨(しょうこつ)の頭』と呼ばれる付近の支点となるべき部分を着く事で、回転動作を伴い合理的で理想的な(前方への)重心移動を可能にすると書かれている。



※この様に、販売されている書籍の写真を引用するのは正しい行為なのだろうか。。。

一時期、靴の中で足が前に突っ込みすぎて、足の小指の圧迫感が強くて、無意識のうちに靴を前にずらそうと、足を振り戻し気味に着地してしまっていたのだが、この書籍の上記の部分、図4−2に、こういう着地の仕方がダメージが大きいと書かれており、読んでいた筈なのに、意識せずに行っていた。

どうも、このいけない足の着き方が、自分の足の動かし方の中に定着してしまって、すでに足の指が痛くないのに、その悪い動きを繰り返してしまうために、長い距離を移動するとそれがどうしても顕著になってしまう様なのだと考えるべきだと思う。次回長めなトレイルに挑戦する時には、特にこの踵を振り戻して地面に着地してしまっている最悪な動きをしてしまわないように特に注意しようと思う。


それから、VASQUEのヴェロシティ VSTについて。 踵の痛みは、いつもお世話になっているシューフィッターさんに伺っても、上記の理論においても、私の足の動かし方に変な癖が出てしまうためな可能性が高く、またヴェロシティに限らず、WildWoodの時にも生じていたので靴のせいでは無いので動きを改善するしかない。

ただし、土曜日にヴェロシティを履いて、帰宅して足の裏に着いた泥を、水で濡らしたブラシで落としていたら、今度は足の裏では無く、靴の裏に違和感を感じた。何と無しに、靴の裏側が出っ張っている。それに、微妙に一部のパーツが平坦で無くなっていた。それに、踵の底面が全体的に膨らんでいる感じがした。



よく見てみると、写真の通り、アウトソールの二箇所の透明のゴムの部分、どうもこの箇所だけ周りと異なるゴムを接着剤で取り付けた雰囲気の部分が剥がれてしまっているのだった。

私の素人的な印象としては、アウトソールの様な繰り返し多大な衝撃が掛かり、さらに地面の石や岩からの突き上げの衝撃を受ける部分は、デザインや理想優先で構造を決めるのでは無く、強度優先で構造設計すべきだと思えるのだが今現在のヴェロシティVSTのアウトソールの構造はそうなっていない様に思える。アウトソールを一体 あるいは 圧着でくっつける様な方法を取っていたら、このように剥離するという事態が発生する事は無く、剥離する前にアウトソールが磨耗していた筈では無いか?

ただ、この部分の剥離発生が、強度設計や試験に起因するのか、製造上の工程や接着剤塗布後の時間管理に起因するのか、あるいは特定のロットだけに発生する特異的な現象なのかは、今現在は全く不明である。

踵のクッション性としては、とても快適に感じられたのだが、平日4日5km程度の軽いランニング と 土曜日30kmのゆっくりのトレランだけでこの部分がダメージを受けてしまうのは異常では無いかと、販売店さんに問い合わせることにした。電話すると、他にもそういう症状が有ったようで、すぐに着払いで返品して下さいとの事だったのですぐに返品した。

そして、今日販売店さんに返品した靴が届き、電話が掛かってきてすぐに新品を送ってくれるとの事だったので、一瞬快諾したが、新品を送ってもらっても、製造上の問題では無く、私の推測通り構造上の原因のただったとすると、新品を履き始めても直に駄目になってしまって、同じ事を繰り返すことになってしまうのでは無いかと心配になって、もう一回相談する事とした。常識的に靴を一足買いに何度も出かける距離では無いので、もう一回ご来店頂けますか?と念のため聞かれたが、時間的にも、コスト的にも無理と言うしか無かった。

電話して、ヴェロシティのVSTで無い型に変えられないか?と尋ねて見たが、VSTで無い型は試し履きしてない事と、その型はVSTの物より若干幅が狭いらしく試さないと薦められないとの事だそうな。とすると、ブラーも試し履きはしていないし、もう一足試し履きしたのは、イーサーのみだった。イーサーは試し履きの印象は悪くは無かったが、軽量化を測ったレーサー向けモデルとの事なので、ヴェロシティVST程のクッション効果は期待出来ないだろう。ラストにはヴェロシティのセミカーブラストを使用と書いてあるので、履き心地は近いものが有りそうではあるが。

という事で、究極の選択の様な事態に落ち込んでしまって、イーサーにトライする事に決めて、販売店さんに代替品としてイーサーを発送して頂く様にお願いしたのだった。イーサーテックでは無くて、イーサーにしたのは、値段がVSTより高くならない事と、自分が紐を結ぶのが好きだから、試し履きをしなかったという理由にて。

代替品のイーサーが届いたら、まずは普段履き、ロードラン、近場の山のトレイルを試して、お気に入りの高原のトレイルコースを試して見ようと思う。

ヴェロシティVST程のクッション効果は無いだろうから、お世話になっているシューフィッターさんに分けてもらっている踵のパッドと、土踏まずのアーチを保持するパッドを調整しつつ着けてから高原に向かおうと思う。