高度と気温について

下記のURLに載っている説明や、私が2009年に御嶽山に登った時の状況からすると、100m登るごとに0.6〜1℃ 気温が下がる。また、風がビュービュー吹くと体感的には劇的に冷たく感じる。


富士山五合目付近は、どうも標高2,305mらしい。


富士登山中の気温の下がり方
http://www.fujisan5.jp/guide/index.html



気象庁 河口湖測候所の2010年5月の気温データを見てみる。


2010年5月は、
  日平均  13.7℃
  日平均最高20.2℃
  日平均最低 8.2℃
  最高気温 27.0℃
  最低気温  0.7℃

と、この数字だけでもかなり厳しい。これで納得してはいけない。河口湖測候所は上図の参照図の通り、標高860mだそうな。

グラフは以下。温度が零下近いのは月初だった様子ではある。


UTMFのコース設定はまだ公開されていないので、どのような標高を辿るのか窺い知れない。
ただし、以前に行われた富嶽周回のレースでは、最高標高点が2300mとなっているので、仮にそれと同等だと仮定する。
http://homepage2.nifty.com/MNOP/houkoku/hugaku2009.htm

2300m−860m≒1440m

と、河口湖測候所より仮に1500m弱高いと言う事になる。100m上昇あたり、0.6〜1度温度が低下するということからすると、測候所より9℃〜15℃温度が低いと推定出来ると思う。とすると、2010年5月と2011年5月の気温が同等程度だったとすると、以下の概算となる。

最低気温は別として、日平均からの概算で、−1.3℃〜4.7℃。昼間で5℃〜11℃程度。

という事は、5月でも、都市部の今の冬の気温相当だと捉えるべきかも。 結構寒いなぁ。。。

2010年5月の河口湖測候所の気温実績を基にした2300m付近の5月気温試算
  日平均  −1.3℃〜4.7℃
  日平均最高 5.2℃〜11.2℃
  日平均最低−6.8℃〜1.2℃

  最高気温 12.0℃ 〜 18℃
  最低気温 −8.3℃ 〜−14.3℃

 ※これは、あくまで私自身の頭の中を整理する目的で超概算的に試算しただけで、実際どうなるのかは分かりません。
  山行きは、いつでも自己責任なので、それぞれ自分で考えて動くしかないのだと思います。


今年の、5月後半の富士山5合目付近の気温、まだ公開されていないUTMFのコース上の気温がどうなるのか直前にならないとまったく予想がつかないと思う。また、直前になっても、大自然の中で行われるのだから豪雨や、強風が生じないとも限らない。 ここで概算した、日平均最低の概算値や、最低気温の概算値は私にとっては非常に厳しい数字と思えます。 なので、直前、前日、当日になっても、余りにも天気が悪い、天候があやし場合は出場自体するしか無いのだろうと思います。

 ※2011年2月21日追記
 雑誌 Tarzan No.574 HOW TO RUN.のPP.130-131 のUTMFの記事の中P131の左上に。

  『コース標高の一番高いところは、小坂山塊黒岳1792m、』

 とある。。。 公式の情報では無いので、良く分かりません。


●高度と気圧と温度の関係図表
http://www.bbweb-arena.com/users/et/kinabalu/kinabalu_005.htm
 平地気温15℃で、2000m 2℃、2500m−1.3℃
 平地気温30℃で、2000m17℃、2500m13.8℃


●「高度・風速と気温の関係」
http://home.r07.itscom.net/miyazaki/tenki/index.html
  気象学では気温は高度と風速の関係で変化します。
  高度100メートル上がるごとに気温は0.6℃下がります。
  さらに風速1メートルごとに体感温度は1℃下がります。
 とすると、
  平地気温15℃で、2000m 3℃、2500m 0℃
  平地気温30℃で、2000m18℃、2500m15℃


●私の経験( 2009年おんたけスカイレース前日 )
http://d.hatena.ne.jp/jun-sky/20090829
 旅館   800m 朝22.5℃、昼30.3℃
 田の原  2256m18.1℃ 登山口付近
 山頂手前約3000m 9.2℃

 ∴100m上昇あたり、本当に 0.6〜1度 気温が低下した。( 推定で無く事実です。 )

  (22.5−9.2)÷(3000−800)≒0.6度 /100m
  (30.3−9.2)÷(3000−800)≒0.96度/100m