爆弾による破壊

田中宇の国際ニュース解説』より。。。

世間の動き、世界の動きに疎いので、これの無料メールサービスを受信している。


これの記事の中に、以下の様な文章が有る。

http://tanakanews.com/090414GWOT.htm

 ハイジャックされた1機目の飛行機(アメリカン航空11便、ボーイング767型機)は、貿易センタービルに突っ込んだ際に1万ガロンの燃料を積んでいたと報じられている。この燃料が燃焼したときの熱量が、ビルの一つのフロアにだけこもり、他のフロアや外気に逃げていかなかったと仮定し、しかも燃焼のしかたが不完全燃焼ではなく、酸素が十分にあった場合の燃焼だったと仮定して計算したところ、鉄骨(1フロアあたり500トン)の温度は最高で280度まで上がるが、それ以上にはならないことが分かった。実際には、熱量の一部は他のフロアや外部に逃げ、その上ビル内での燃焼だったため、燃料は不完全燃焼に近かったと考えられ、実際の温度は280度以下だったと思われる。

 報道によると、ビルに使用された鉄骨は、600度まで熱せられた場合、強度が半分に落ちる。アメリカのマスコミの多くは、専門家の話として、貿易センタービルの鉄骨は1500度ぐらいまで熱せられたため強度がかなり落ち、ビルが崩壊したと解説していたが、この計算式では1500度どころか、600度の半分にしかならず、鉄骨はほとんど弱体化していなかったことが証明されている。

ウィキペディアには、以下の記事が有る。

『鋼(ハガネ)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8B%BC

Fe-C状態図
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Diag_phase_fer_carbone1.PNG


Fe-C状態図は、横軸 鉄に対するカーボン(炭素)の割合と、縦軸温度によって結晶構造がどう変わるのかが示されている。ここで、この図ではおよそ700℃以上が『オーステナイト+セメンタイト』という結晶構造、それ以下が『フェライト+セメンタイト』という結晶構造となっている。


結晶構造が変わるということは、高温で形状を加工し、焼入れして最適な結晶構造を生成して、常温で構造物としての役割を果たす素材の温度が上昇して、結晶構造が変わるということは、弱くなるという事。弱くなるとどうなるかというと、結晶粒の間の不純物混入箇所や、サルファ(硫黄)が析出してしまっている箇所等の弱い部分を基点として発生した微小な剪断が広がって行き、構造物自体として剪断され、折れてしまうということ。


学生の時に、金属工学の講義で、Cしか貰えなかった私にでさえ連想出来る事です。



専門化が、

  • 600℃以上に熱せられると強度が半分に落ちる
  • 燃料の燃焼では280℃にしか上昇しない

とそれぞれ明言していることから、ビルを支えていた鉄骨群は、ちょっと温まったかなぁという程度しか炙られていない筈である。


そもそも、

 『アメリカのマスコミの多くは、専門家の話として、貿易センタービルの鉄骨は1500度
  ぐらいまで熱せられたため強度がかなり落ち、ビルが崩壊したと解説』

というのが本当で、日本のマスコミもそれに追随していたとしたら、あまりにも酷すぎるのでは無いだろうか。

1500℃の炎は、赤、オレンジより、かなり、白い炎と思えるので、爆発ではなく、上方向に白くメラメラ燃え上がる炎が出ているので無い限り1500℃相当には上がっていないということでしょう。


突入の瞬間以外には、その様な炎は外部には出ていない様子。

http://vimeo.com/83878
http://vimeo.com/1028986

まぁ、それらの真実を明らかにして、国として責任を取るべきなのは彼の国であって、それに愚かしく追随し続ける私が属する愚かしい国はまた彼の国の態度に愚かしく追随して行くのであろうか。。。


ただ、今現在では、後々知らなかったとか、そんな情報無かったとか、とぼける事自体無能さ加減を強調するだけのことになるのだから。。。


でも、国に対して、何百億円・何千億円の損失を生じても、極刑はおろか、懲役にすらならないこの国のことですから、難しいと捉えなくてはならないのかも。


ふと目覚めて、率直に思うままを書連ねてみた。